第一話はこちらです
10月になっていたこともあり、学校もちょっと長い休みになっていた。
マリーと彼は2泊でリゾートに行くことにした
マリーはシンガポールに行きたがったので、彼はチケットを予約するために、マリーのパスポートを預かった・・・
チケットの予約をインターネットでするときに・・・マリーの生年月日
マリーは19歳と言っていたが・・・・生まれた年月日からすると、そうではなかった・・・
「マリー。貴方はいくつなの?」
マリーは
「あはは、ばれちゃった・・・・・」
と悪びれずに答えた
「私が幾つでも良いでしょう? 今の私は貴方のものよ・・・」
直近のチケットが取れないことを理由にして、彼はマリーにシンガポール行きを諦めさせて、車で行けるビーチリゾートに予約を入れた。
マニラ市内には、日本語でこういうツアーを頼める旅行会社がいくつかあり、そのひとつにパッケージで依頼した。
マリーは「友人も一緒に連れて行きたい」といったが、彼は二人だけで行きたかった。
友人も誘って大勢で行くのがフィリピン流・・・費用はスポンサーがすべて負担する
どうも彼にはこれが馴染めなかったからだ
日本人の彼からすれば、そんな余分なお金があれば節約してパートの修理に回したり、次回のリゾートに行けると思うのだが・・・・
お金が無くても見栄を張る、フィリピン人の考え方にはついていけない・・・そう思った
二人だけのパッケージ、送迎も頼んだので、出発の朝、迎えの車が来た
小型のセダンかと思ったが、迎えに来たのはワゴンタイプのものだった
広々した車内でくつろいで移動できた
マリーは相変わらず、携帯から音楽を鳴らしていた・・・・
リゾートまで4時間程度のドライブ
途中、1回程度休憩して、目的のリゾートに到着した
迎えの車は此処で帰るそうで、明後日の迎えの時間を確認してチェックインした
広い敷地に、ホテル棟とコテージが有った
彼が予約したのは、海を正面に見るコテージで、ベランダから降りられる庭から観る「夕日」が美しいというのが売りだった
午後早い時間にチェックインしたので、プールに出かけた
マリーはツーピースにパレオ・・・色の白さが際立っていた
マリーはポルトガルと中国の混血を祖母に持つという
母親はまったくのフィリピンネイティブなのだが、マリーの肌は中国系のきめ細かさと白さだった
そんな彼女はリゾートでも目立っていて、他の男性客や従業員たちのマリーと彼を見る視線は軽い嫉妬を感じるものが多かった
プールサイドではマリーをモデルにして、彼が写真を撮って遊んでいた
午後の強い日差しを浴びて、日焼けしていた
予約したSPAの時間が来たので、二人は部屋に戻って、SPAを楽しんだ
このリゾートには有名なSPAがあって、それも目的のひとつだった
専用のスタッフが部屋まで来て施術してくれるので、カップルでのんびりSPAを楽しめた
夕食はリゾートのダイニングに出かけた
リゾート施設の中にはいくつかのダイニングがあったが、彼はイタリアンを選んだ
レセプションのお勧めだったということもあるが、美味しいワインも飲みたかった
いくつかの前菜と、お勧めの魚料理を頼んだ
スプマンテを注文して二人で飲みながらの食事・・・
テーブルのキャンドルに照らせれるマリーの顔を見ながら、彼は幸せな気持ちになっていた
料理は思っていたよりも大きなポーションで、メインに行き着く前にお腹いっぱいになりつつあった
スプマンテの後は、ワインにスイッチしていた
飲み残したワインと、デザートを部屋に運んで貰うように注文して、二人は部屋に戻った
彼は「レチョフラン」を追加で注文したおいた
これはマリーの好物で、濃厚なプリン・・・というところか、フィリピンでデザートの定番でもある
マリーはレチョフランをつまみながら、ワインをぐいぐい飲んでいた
飲みなれないワインですっかり酔ったのか、マリーは 「踊りに行きたい」と言い出した
「踊りはマニラで行けばいい・・・、今日は二人で静かに呑もう・・」
彼がそういっても、マリーは聞かなかった
携帯に入れているクラブ系の音楽を鳴らしながら、ワインを煽っていた・・・
彼はその姿を見ながら、何か違和感を覚えていた
最初に出会ったころの、真面目で清楚なマリーは何処にいったんだろう・・・
この子の本質って、何処にあるんだろうか・・・
二人は一緒の部屋に居るのに、こころは離れた場所にいるような気がしていた
結局、飲むだけ飲んで・・・二人はそのまま眠りについた
続く・・・
※内容はフィクションですので・・・(汗)
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