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Channel: フィリピン・マニラdeリタイアメント生活を楽しむ
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Sさんのマニラ移住(6) 義娘達は・・

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【Sさんの義理の娘は・・・】


Sさんが結婚した相手の女性には、3人の子供が居ました

娘さんが二人(ハイスクールと小学校)、就学前の男の子

結婚から4年目、上の義娘は大学に、下の義娘も高校に進学です
男の子も、エレメンタリーに通っています

大学の授業料は、マニラ首都圏でも有名な大学なので、年額で10万ペソくらい

そのほかに通学の交通費や昼食、プロジェクトといわれる課題、おおよそ授業料の倍の金額は掛かります
下の義娘の高校もプライベート校で、試験を受けるたびにお金が掛かるシステムです

家計の固定費が段々増えていきます


ある日、Sさんが私のところに相談に来ました

「うちの娘に、ボーイフレンドが出来た
 そいつが毎日遅くまで、うちに入り浸りなんだ・・・」

義娘だって、18歳のお年頃・・・BFだって作りますよね

私からのアドバイス・・・

絶対に怒ったり、叱ったりしては駄目です
家の中で遊んでいるほうが、娘さんが安全ですから
もし、Sさんが叱ったら、二人はどっか外で遊んだり、
友達の部屋で遊んだり、こそこそします
親の目が届くところで遊ばせなさい・・・・

Sさんは義娘を愛して、心配していました


後日、その義娘と話をする機会がありました

「Sさんは本当のパパではないけれど、私たちの生活を助けてくれて、そのお陰で私は学校に行けて幸せです
 だから、もし私が仕事について給料をもらえれば、私はSさんをずっと助けます」

本当の親子ではなくても、
言葉の壁で、細やかな会話ができていなくても、
Sさんの奥さんは子供たちに、Sさんへの感謝を教えていたのです
そして子供たちも、その感謝を忘れていません

「大丈夫、私はBFは好きだけど、絶対に学校は卒業します
 簡単に子供を作ったりしませんから・・・」

なかなかしっかりしています

ある知人に、時々話をした際には・・
「あ~あ、子持ちのフィリピーナ家族に、がんじがらめにされて・・
 かわいそうに・・お金(年金)丸ごと取られて・・・」
そう言われましたが

傍で見ていると、そんなこと無くて、血の繋がらない家族ながら、Sさんをちゃんと尊敬して、恩を感じているように思えます

今になって、Sさんの年金だけでは学費や生活費が不足気味
一番の問題は「自分の学費」だと言うことも理解しており、母親は家族の生活のために学校の休学を口にしたそうです
しかし、勉強が好きでどうしても学校に通いたい彼女は、学校の後にはファーストフード店でアルバイトをはじめ、自分の通学の交通費やお昼代、支払いが遅れがちな電気代の支払いに当てています
そんな彼女の健気な頑張りを見て、生活のレベルを落としながらなんとか学校に通わせているSさんとSさんの奥さんです

同じ学校で近所に住むクラスの子は、タクシーや自家用車ですが、彼女は「ジープニー」とLRTを使い、トライシケルも滅多に使わず、一日数ペソのランチ代を節約して、自分のお小遣いにして、欲しいものを慎ましく買っています



日本では家族をもてなかった Sさんですが、此処マニラで家族で生活する幸せを味わっているように思えます

いつも底抜けに明るい家族です

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