第一話はこちらです
二人の新居を・・・
3週間後・・・彼は深夜のマニラ空港に降り立った
深夜でもムッとする熱気と花の香り・・・マニラの風が彼を包んだ
マリーと母親が彼を迎えに来ていた
彼は、なんとなくこの母親を嫌っていた
娘に働かせ、今は娘の彼氏に何やかやと金の無心をするような、そんな汚さを母親に見ていた
この日から2泊だけ、いつものサービスアパートを取っていたが、その後は決めていなかった
東京での出来事を思い出す・・・
マリーから「生活費の振込み」を促すメッセージが届いたのは、帰国から数日後
彼は、以前から話していた 6万ペソ相当額を送金した。
これからしばらくこんな送金が続くんだな・・・と思った
その後、マリーがサービスアパートは勿体無いから、コンドミニアムを賃貸で借りたらどうか・・・と話があった。
彼も、サービスアパートでは何かと不自由だし、マニラにマリーと暮らす部屋が欲しいと思ったので賛成した
「じゃ、私が探して良いですか?」
マリーは自分の好みで住む部屋を探して、2~3の候補を抑えたと言う
タクシーはサービスアパートに着いた
母親はこのまま家に帰ると言い、彼からの土産を貰って満足そうに帰っていった
もちろん、タクシー代と小遣いをしっかり受け取って・・・
久々のマニラ、久々のマリー
マニラの夜は暑く、マリーも熱かった・・・・
翌日の昼、彼とマリーはコンドを見て回った
マリーはMAKATI周辺で部屋を探していた
彼としては、近所で歩いて買い物ができること、出来ればしっかりしたセキュリティーのコンドが良かった。
2軒目のコンドがマリーのお気に入り
ワンベッドルームに広めのリビング、スポーツジムとプールも有った
彼も異論無く、そこが気に入った
即日、オーナーと契約の話をして、半年分を現金で、残り半年分は後日送金することで了解を得た。賃貸の名義は彼の名前ではなく、マリーの名前にした。彼はフィリピンではVISAも持っていないので、オーナーが嫌がってマリーの名前にするように薦めると言う。
彼も一人ではこういう契約は何も出来なかったからだ・・・
「私たちが結婚すれば、貴方は自動的にパーマネントVISAが取れるわ・・・」
マリーがそう言って悪戯っぽく笑った
そうか・・・結婚か・・・彼は苦笑いした
翌日、サービスアパートをチックアウトして、コンドに移動した
しかし、部屋には生活小物が無い
たとえば大型家電品(テレビや冷蔵庫)やベッドは有っても、シーツやタオルの類は無い
キッチンウエア(鍋や食器、グラスの類)も色々そろえなければならない
ましてや、マリーとの新居なのだから・・・
食器類はマリーの趣味でそろえた
カーテンも交換したいと言うマリーの買い物に、デパートを何往復もした
それは、ままごとの生活を始めるための楽しい準備だった
「これから此処に住むんだから、急がないでゆっくり揃えよう」
彼はそう思っていたが、
「だって、とっても楽しいから、どんどん揃えたいの・・」
マリーは沢山のインテリアを欲しがった
食器や調理器具はSMデパートで長い時間をかけて選んでいた
そういうときには親戚の女が来ていて、あれやこれやと買い物のアドバイスをしていて、食器などはブランド品に拘って買っていた。
彼はそういうことにはまったく無頓着だし、興味があまり無いので黙ってついて居るだけだったが、高額な食器をフルセットで買おうとしたときは、流石に止めることもあった。
そんな彼をマリーは「けちけちしないで」と言って諌める事があった
新居には不釣合いな調理器具や食器が揃っていった・・・・
夕刻・・・
その道具を使って、マリーが調理をする
それを見ながら食事を待つのは彼にとっては新鮮で楽しい時間だった
SMマーケットで食材を買出し、酒も買ってコンドに帰る・・・
買い物も楽しかったし、なにより一緒に生活することが楽しかった
マリーは日本食を覚えたいと言い出し、料理学校にも行きたいと思っているようだった
彼は、マニラでこういう場所が出来たことがとても嬉しく、ままごとのような新生活を楽しんでいた
一緒に食事をして、後片付けしながらKISSしたり・・・
テレビを見ながら、ソファーで抱き合って、あれやこれや話をしたり・・・
時間を気にしないで、一緒に酒を飲んだりして楽しんだ
二人で、クラブに行ったり、朝まで踊りに行ったり・・・
時には、KTVの友人が何人か泊まっていったりした
彼は幸せな充実した時間をマニラで過ごしていた
続く・・・
※内容はフィクションですので・・・(汗)
コメント欄は閉じていますので、
「ナイス」 か 「↓ボタン」 をクリック宜しくデス!
コメント欄は閉じていますので、
「ナイス」 か 「↓ボタン」 をクリック宜しくデス!