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Channel: フィリピン・マニラdeリタイアメント生活を楽しむ
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マニラ 飲用水は?(2)

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【水の硬度が・・】
 
マニラの水道水
 
キチンと浄化されて、安全とは言われるが配水管やビル内の貯水設備の老朽化や設備管理が行き届かないことも多く何かと不安は大きい
 
自宅に「ろ過器」を取り付けている邸宅も多く、街のハードウエアー屋さんを覗けば、必ず「浄水器」「ろ過設備」が販売されているのもマニラ
 
日本でさえも、水道の水がまずい・・・特に都市部では良く言われ、自宅に浄水器を取り付けておる家庭も多い
 
マニラに住んでみて、ある程度は水のことを理解し始めたが・・・
実際に何か問題があるか?と言われると・・・
 
「硬度」が東京より高いことを実感するのです
 
この「硬度」とは、WTOの定義では  水(1000ml)に含まれるミネラル分(カルシウムイオンとマグネシウムイオン)の量によって、 
  120mg以下 軟水 東京の水道 60mg 神戸の水道40mg
  120mg以上 硬水 市販のエビアンは 300mg超 
とされています
 
何を実感するか・・・出汁が効かない・・・
特に、蕎麦やうどんの出汁を昆布から取るとき・・・
味噌汁や煮物で出汁の元を使った時・・・
 
日本(東京)にいる時よりも、かなり多く使っても、味が弱い・・・と感じます
 
で、調べたら・・・昆布の出汁(グルタミン酸、アミノ酸)は、カルシウムイオンと結合して「灰汁」になってしまう・・・と言うことが判明
 
大阪の方が東京で出汁が取れないと言われることが多いのは・・水に違いがあったんですね
関西の料理で昆布出汁が多用されるのには理由があったんです
 
さて、マニラはいったいどのくらいの硬度なんでしょう
文献を探しましたが、はっきりした数値はありませんでした
だた、蛇口の周りが白くなる(カルシウムが多い)ことが見受けられるので、100~150mg前後では無いかなと推定しています
(日本で売っている硬度測定の試験キットがあれば簡易測定できますが)
これでは、マニラの水に幾ら昆布を浸しても・・・灰汁を作るだけ
まあ、カルシウムイオンが減るので、出来上がった水は結果軟水に近くなるんですが・・微妙ですね
よっぽど大量の出汁昆布を使って、ミネラル分とうま味成分を結合させて、軟水化させた上に、出汁の味がするようにバランスさせる?
そんなことしても、昆布の粘りで、ベトベトナ水になりそうです(苦笑)
 
 
という訳で、マニラの水では、なかなか美味しい出汁は抽出しにくいようです
 
さらに、日本で美味しいと思っていた「コーヒー」が、妙に苦いなぁ・・・という感じもしていました
 
イメージ 1
 
これもまた、硬水の悪さですね
軟水は、コーヒーの香りと甘みを引き出し、硬水はコーヒーの苦味を際立たせます
だから、日本から持ってきた豆で入れたコーヒーは、ちょっと苦味がきつくなってしまうと感じます
日本の「マイルド」でもこっちの水だと「苦味」が強くなるようです
逆に、こっちで売っている豆や、欧米で煎られた物は、その国の「水の硬度」に合った味で煎りの深さを決めているので、マニラでも同じような味わいで飲めるのでしょうね・・・
 
また・・・洗濯のあわ立ちも、硬度がかなり影響します
硬度が高いと洗剤が効きにくいのです
で・・・フィリピンは目一杯沢山使っているのね
 
と、変なところに合点がいったのでした(大汗)
 
 
美味しい水・・・というか、和食に合った硬度の水・・・なかなか売っていそうにありませんし、軟水を作る機器はかなり高額
という訳で、マニラで軟水を使えるのは、かなり難しいのかな?と思っている勝どきです 
 
 
マニラ 毎日飲む「水」ですが、奥が深いですね(笑)
 
 
 
マニラ(フィリピン)へのロングステイをお考えで、ご質問があれば、
ゲストブックにコメントを頂ければ、わかる範囲でご説明します

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