【収入とのバランスが・・・】
移住することを決めて、共同で家を建てた Sさん
その一階に居を構えて、奥さんと連れ子たちとの生活が始まります
まだ当時、60代前半のSさん、それなりに元気ですから、カジノに行ったり、家族で外で食事したりと、マニラの移住生活をエンジョイです
近所の人と、マージャンやカードゲームをすることもしょっちゅう
それが Sさんの唯一の楽しみ
毎日のように、マージャンして 朝までなんて平気です
奥さんもギャンブルが出来るので、交代でテーブル囲んで・・
これはこれで幸せな生活です
そして時々は路地で路上パーティです
レッドホースを呑んで、みんなでワイワイ・・
英語もタガログ語も出来ないSさんですが、老人を大事にしてくれるフィリピンで、毎日幸せな時間を過ごします
そんな平穏な生活が、数年続きます
そんな日々が少しづつ変わってきたのは・・・
そう、奥さんの連れ子の成長です
まだ幼かった子供も、小学校や高校に行くようになり、学費が段々重くなります
上の二人の娘は、近所でも評判の才媛、頭がいいんです
高校はプライベート(とはいってもパサイの中程度の私立です)に行って、最優秀クラスの生徒になり・・・
上の子が大学に進むようになると、いよいよ学費が・・・
その頃の為替は 1万円が P5000 以上
毎月に十数万円(推定)の年金を貰っているので、なんとか賄えていました
P50,000以上あれば結構何とかなりますよね
頭が良い娘を、それなりの大学へ・・・というのでちょっと背伸びして、入れたので、周りの同級生とのバランスもあって、結構なお金が掛かります
年間の授業料だって、10万ペソ以上、そのほかにプロジェクトや通学の費用、食費・・・自宅から通わせても、毎月1万4~5千ペソは掛かります
そのほかに高校生と小学校の高学年・・・
Sさんのお小遣いが段々削られて、外食が少なくなり、カルティマールで刺身を買う回数も激減です
そんなときに、魔が差したような事件に巻き込まれます
それは、近所の人にきいた、ビレッジの投資話
今安いビレッジを買うと、数ヶ月度には高額転売が出来る・・というもの
0.5ミリオンペソ(100万円)を知人とかき集めて投資・・
しかしねぇ・・そんな美味い話なんて有るわけも無く・・・
ビレッジは名義変更するという口約束に騙され・・お金だけ取られて・・
泣きっ面に蜂・・知人からは借金ですからね
その返済に四苦八苦
生活はますます苦しくなっていくわけです・・・
その頃私が、このバランガイに引っ越してきた・・と言うわけです
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