Quantcast
Channel: フィリピン・マニラdeリタイアメント生活を楽しむ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1130

ブーゲンビリアに魅せられて(6)

$
0
0
イメージ 1
 
初のデート

タクシーは夕刻のマカティーを抜けてマラテに向かって走る。
余裕を持ってマリーの家を出たが、途中で酷い渋滞に巻き込まれてしまった。
しかし、車内の彼は幸せだった。
マリーは彼に寄りかかり、かすかな寝息を立てていた。朝からずっと料理を作ったりパーテーの準備をして寝ていないと聞いていた。
このまま暫く寝かせておきたい・・・しかし、タクシーはお店に着いた。

お店では、この日に逢った親戚などのことをマリーは熱心に説明する。
デジカメの写真を見せながら、これは誰の親戚。これは誰の兄弟・・・色々言われるが、彼にはフィリピン人は誰も同じように見えて判別できなかった。

延長を二回して・・・そろそろ日付が変わるころ・・・
「今日はあなたのホテルに泊まるわ・・・」
彼女がそう言った。
後で迎えに来てくれても良いし、このまま延長して一緒に居ても良い。
お店が終わってから、何か食べに行きましょう

彼女は彼の滞在中は一緒に居ると決めたようだ
彼は、結局最後まで店に居て、マリーと一緒に帰ることを選んだ
午前三時・・・お店が終わる。
お店の外で待っていることにして、清算して外に出る・・・

これから食事して、一緒に部屋に戻ることを考えると、胸が高鳴った。
滅多に吸わないタバコを咥えて、彼はマリーを待っていた

お店のドレスから着替えて、大きめのバッグをもったマリーが友人たちと一緒にお店から出てきた。
友人たちに冷やかされるマリー
お店でも彼のことは評判になっているようで、友人たちは勿論、お店に勤める女の子たちも知っているようだ。
彼は二人で食事にいこうかと思っていたが、マリーの希望で友達も誘って皆で食べに行く事になった。

彼女たちはお店で逢うときと違う顔で、一緒に食事した
韓国焼肉のお店で、飲んで話しをして・・・お店を出るころにはそれは白々明るくなってきた。

二人は・・・・彼の取ったサービスアパートに帰ってきた

マリーは酒に酔った感じ
「恥かしいから、お酒飲んじゃった・・・」
彼はそういうマリーを愛おしい気持ちで観ていた・・・

それぞれシャワーを済ませて・・・ベッドへ
「私はトンボイだったから・・・男性とは初めてです・・・
 でも、バージンじゃないけど・・・」

そういうマリーの顔は赤く染まっていた

 
 
 
 

昼近くに彼は目覚めた
隣にはマリーの寝顔が・・・

彼は着替えて、ロビンソンのスーパーに行き飲み物と食べ物を買って来た
オレンジジュース、ハムと卵、食パンと野菜
ホテルと違いキッチンも食器も準備されているので、それを使って遅い朝食を作った
 
イメージ 2


窓の外にはマニラ湾が見えるキッチンで、マリーも手伝って、二人で作る朝食
彼は不思議な気持ちだった
 
マニラでこんな朝を迎えるなんて・・・・
マリーはいつに無くはしゃいでいた。これが彼女の地なのか、何か照れ隠しなのか、彼だそんなことを思いながらマリーに話に相槌を打っていた。

「午後はどうするの?」
「買い物に行こうか?映画でもいいし、マリーは何がしたいの?」

午後はテレビを見たり、話しをしたり、ベッドで過ごしたり・・・
自宅に居るようなくつろぎの中で過ごすことになった

ミリエンダにはデリバリーで注文して、一緒に食べた

夕方、マリーは仕事に行くと言ったが、休ませることにした
罰金は2日分の給料カット・・・彼女たちには大きな金額だ
それに指名やチップの分を入れると、結構な金額になる

夜になって、二人は夕食に出かけた
マラテの韓国スタイルの焼肉の店に行きたいというので、二人で行った
其処でマリーは甲斐甲斐しく彼の世話をしてくれた。

二人の距離は更に縮まったように思った

食事の後は、コンビニでお菓子や酒を買って部屋に帰った
マリーとの楽しい時間を、彼は満喫していた。
 
 
・・・続く
 
※内容はフィクションですので・・・(汗)
 コメント欄は閉じていますので、
 「ナイス」 か 「↓ボタン」 をクリック宜しくデス!
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1130