【侘しすぎる食卓は・・・】
さて、年金生活の悠々自適が、困窮に変わりつつあるSさんですが・・
ここ数日、下の子供が学校に行っていません
奥さんに理由を聞いたら、学校までのトライシクルのお金が無い・・
P30往復でP60が払えないから・・休むのだそうです
学校までは歩いても15分くらい、何で歩かせないのかな・・素朴な疑問もありますが、親の判断なので口出しせず
本当の理由は他にも有るかも知れませんし・・ね
年金は偶数月の月初と中旬に二回、企業年金と年金機構から振り込まれるようですが、次回は来週後半くらい
其れまでの生活費が・・・途切れたというのです
流石に電気代は、最低限の料金を払うことで「再接続」したようですが、これも綱渡り
家の中は、出来るだけ電気を付けないで、節電生活をしているようです
そんなSさんの食事・・・朝ごはんは、パンデサールとコーヒー
時々ジャムかバターを挟むようですが、基本はおかずなし
(これは一般的なフィリピン人の庶民生活です)
ランチは、あれば食べるし・・・お米が無ければ食べないことも
先日、Sさんの家に行ったとき、午後の早い時間でしたが、Sさんがランチを食べるところでした
炊飯ジャーにお米が炊いてあり、それをSさんが自分で皿によそって、おかずを冷蔵庫から出して食べる・・
おかずは、正月に帰省し日本に住むフィリピン人の知人のお土産の「ひじきを大豆を煮たもの」です
Sさん、其れをおかずにご飯を食べています
毎日少しづつ貰ったおかずを食べて・・・
なんか可哀想を通り越すような光景です
奥さんは昼抜きです・・・・
時々私もランチを多めに作って、お裾分けしますが・・・
夫婦と食べ盛りの子供三人居れば、中途半端な差し入れも出来ません
なんたって、フィリピンは「量」が大事・・・
これは私がなかなか馴染めない部分です(汗)
でもね、差し入れしてあげても ウンでもスンでもないから・・・
奥さんは、「いつもスイマセン」というんですが、肝心のSさん、すっかり言葉を失っています
今はかろうじて・・生活が成り立っていますが、万一Sさんが「病気」にでもなったら、生活破綻は確実です
こんな状況で、打開策が有るのか・・・
近くに居るので、心配はしますが、手助けは出来ません
冷たい言い方ですが、手を差し伸べても何も解決しないからです
Sさん自身が、なにか心を閉ざして(自分の世界に逃げ込んで)しまっているように見えるのと、真剣に対応策を考えることを放棄しているように見えるのです
頭が良く、性格のいい二人の子供(奥さんの連れ子)は、なんとか学業を続けさせたいと思いますが・・・どうなることやら
いまはちょっと重たい気持ちで見ています
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